ハーモニカ(10ホールズ)のベンドのコツについてご紹介いたします。「C」のキーのハーモニカで説明いたしますので、手元に用意してください。
ハーモニカ「ベンド奏法」とは?
吸ったときや吹いたときの空気の流れを変えて「半音~一音半」音をさげる奏法。これがベンド奏法です。それぞれ以下の名称で呼ばれています。
・吸って半音さげる
→ドローベンド
・吹いて半音さげる
→ブローベンド
ベンドでだせる音と穴の関係は以下の通り。
ベンド奏法で一番鳴らしやすい音は「4」の穴です。画像の「4」の穴の吸音をごらんください。
・ふつうに吸ったとき → レ
・ベンド奏法ですったとき → レ♭(=ド#)
※レ♭とド♯はおなじ音です。レから半音さがった音を「レ♭」と呼び、ドから半音あがった音を「ド♯」と表記しているだけなので、実際にはおなじ音がでています。
これを見てわかるように、基本的にひとつの穴からでる音は2種類。「通常の音」と「半音さげた音」だけです。
しかし2、3、10の穴は例外で「通常の音+複数のベンドの音」がだせます。
ベンドの練習方法は?
「C」のキーのハーモニカを用意してください。そして4の穴で練習します。まずはふつうに吸ってみてください。
そのときに空気の流れを意識します。まっすぐ吸う。
この画像の「→」をイメージしてください。単音がすでにだせるひとならば「レ」の音が鳴るはずです。
次にベンド奏法で吸ってみます。このときも空気の流れを意識します。
この画像の「⤵」をイメージして吸ってみてください。
これがベンド奏法の練習の基本です。
うまくできない!ベンドのコツは?
初心者の方がベンドの練習をするときのコツは舌の動きを意識することです。
まず吸った空気を舌の先で感じてください。
このとき空気が丸い固体のように感じることができればイメージがつかみやすいです。空気のイメージがつかめたら、口に入った丸い固体(空気)をのどにむかってまるめた舌のうえでつつみこんでください。そしてそれを舌でゆっくりと、のどの方に持っていく(=飲みこむ)イメージです。これで音が曲がります。
舌をうしろにまるめて吸う
こういったイメージでしょうか。最初はなかなかイメージができないだろうと思いますが「口に空気をいれている」ということを意識すると、だんだんイメージがつかめてくるはずです。
ベンドの練習におすすめのスマホアプリ
ちなみに、ベンドの練習にぴったりの無料スマホアプリがあります。
○ n-Track・チューナー ○
→GooglePlay(Android版)
→AppStore(iPhone版)
このアプリは無料で使えるシンプルなチューナーアプリです。起動するだけでチューナーとしての役割を果たします。
使い方は簡単です。
スマホにむかって「4」の穴をふつうに吸ってみてください。「D」という表示がでたら「レ」の音がでている証拠です。
次にこの記事のコツを参考に「4」の穴を吸ってみてください。「C#」という表記がでればベンド成功です。
ベンドはハーモニカの最初の壁と呼ばれるくらいですので、最初は絶対にうまくでないものです。
何度もトライしてみて「なんとなく音が変わったかな?」というところを目指してみてください。
そして「なんとなく」の回数が増えてくれば、だんだんとコツがわかるはずです。
そして「4」の穴でベンドが鳴らせるようになれば、ほかの穴でもベンドが鳴らせるようになります。
ぜひこの穴から試してみてください。