ハーモニカ(10ホールズ)の分解をいたしました。分解の方法からパーツの種類、掃除をしてからの組み立て方法までご紹介いたします。
今回の分解ではアリアのハーモニカ(Cのキー)を使用していますが、基本的にハーモニカはすべてこの構造です。
日々のメンテナンスや、ハーモニカの大掃除に役立ててください。
ハーモニカの分解に必要なものは?
ハーモニカを分解するために用意するものは以下の3つ。
・マイナスドライバー
・トレイ
・油性マジック
マイナスドライバーはある程度のサイズのものを用意してください。
小さいサイズのものでOKですが、精密機器用のマイナスドライバーの場合はネジに力がつたわりきらないためあまりおすすめできません。
また細かいネジが複数ありますので、なくさないようトレイなどを用意すると作業がしやすいです。
さらにマジックなどの油性ペンが1本あると便利です。この3つを用意したら分解を開始いたします。
ハーモニカの分解方法は?
おおきくわけて作業は2つ。
1.カバーの両サイドのネジをはずしてカバーと本体を分離する
2.リードプレート(上下)をボディからはずして分離する
これで分解できます。細かな方法は以下の通り。
【カバーと本体を分離する方法】
まずカバーにマイナスドライバーをいれて反時計まわりにまわします。
はずす箇所は左右どちらからでもOKです。このとき裏のネジどめをなくさないように注意してください。片側がはずれたら、はずれた側のカバーが浮きますので気をつけてください。
片側がはずれたら、もう片方もはずし、カバーと本体を分離します。
ネジはなくさないようにトレイのなかにいれてください。
【リードプレートとボディを分離する方法】
リードプレートには上下があります。これを間違えないようにしてください。リードプレートを本体からはずすまえに、上側のリードプレートに「うえ」と書くようにしてください。こうすることで再度組み立てる際に迷わなくなります。
アリアのハーモニカは合計9個のネジでリードプレートがついていますが、メジャーボーイの場合はその部分のネジが3本だったりと機種によって異なります。どこからでもOKですので、マイナスドライバーを使用して1本ずつネジをはずしてください。はずしたネジはなくさないよう、トレイにいれて保管します。
すべてネジがはずれたらリードプレートとボディが分離します。
このときボディの上下(裏表)がわからなくなってしまわないように注意してください。切れこみが長い方が左側にくるようにすればOKです。
これで分解することができました。
ハーモニカの掃除方法は?
掃除する場合に必要なものはわずかな水と綿棒です。
濡らした綿棒でリードプレートを丁寧に拭きます。このとき、別パーツの突起部分にふれてしまわないように注意してください。曲げたり、傷つけたりしてしまうと音が狂ってしまいます。カバーも濡れた綿棒で内側を拭いてください。ボディもプラスチック製なので水で濡らして拭いて問題ありません(それどころか、じゃぶじゃぶと水洗いしてもOKです)。綺麗になったら、水を切ってよく乾かしてから組み立てます。
ハーモニカの組み立て方法は?
先ほどの分解と反対の方法で組み立てをします。
まずボディと上下のリードプレートを合体させます。ボディは突起がある方を自分から遠い側にむけます。そして穴の切れこみが長い方が左側です。
リードプレートは「うえ」と書いた方を上にして、ボディをサンドイッチします。
このとき上下ともにプレートがついている側が下をむくようにつけます。
ネジをしめるときは、手でボディを持ちあげて作業をおこなってください。
テーブルなどに押しつけてしまうと、下のリードプレートがつぶれてしまったり曲がってしまったりしてしまいますので注意してください。
すべてのネジをつけたら、カバーをつけます。このときもやはり手で持って作業をおこないます。下の穴の部分にネジどめをあわせて、上からネジをいれて時計まわりにドライバーをまわします。左右どちらからでもOKですが、分解時同様、片方をネジどめすると、もう片方が浮いてきますので注意してください。
両方のネジをとめれば組み立て完了です。
以上が、ハーモニカの分解~掃除~組み立てです。
この記事を参考に、ハーモニカの分解にトライしてみてください。