初心者の方がハーモニカを初めて吹くときの練習方法やコツについてご紹介しています。
この記事では「単音がなんとなくにごらず、なんとなく長く鳴らせるようになったかな?」という方の次のステップをご紹介いたします。
単音を長く吹くコツ・長く吸うコツについては基本3をごらんください。
ここからはいろいろな音をだすという段階です。
目次
用意するハーモニカは?
10ホールズのハーモニカ(「C」のキー)を用意してください。
くわえかたは4、5、6を狙って、がばっと。その後、唇のあいだだけをすぼめていき5の穴をピンポイントで狙ってまっすぐ吹いてください。
ささやくように、ゆっくりとです。これで「ミ」の音が「ミ――……」になっていれば成功です。
おなじように、そのままの唇の形で今度はアイス「クーリッシュ」を吸うように空気を吸ってください。
唇の表面を意識しながらちょっとずつです。「ファ」の音が「ファ――……」になったら成功です。
もっとも綺麗に長く単音がでるまで練習する必要はありません。先に進めつつプカプカやっていれば、だんだんと精度はあがってきます。まずは楽しみましょう。
ハーモニカ譜の表現を覚える
ここで1つ覚える知識があります。それはハーモニカ独特の表現です。ハーモニカの楽譜は特殊な「ハーモニカ譜」というものであらわされます。
ハーモニカ譜はすべて数字で表記されるため、通常の楽譜のように「ドレミ」が記載されません。その対応表はこちらの画像をごらんください。
ハーモニカ譜は「数字そのまま → 吹音」「○で囲まれた数字 → 吸音」という形で読みます。
練習の基本4「吹いて」いろいろな音をだしてみる
10ホールズのハーモニカで吹いたときにだせる音は3つ「ドミソ」です。
今回、使用するのは以下の4つの穴。
4、5、6、7
それぞれの対応は「4、5、6、7」→「ド、ミ、ソ、ド」です。それではいろいろな音をだす練習方法とコツのご紹介です。
1.くわえている状態でハーモニカを左にずらす
先ほどの状態(4、5、6をがばっとくわえ、5の穴を意識している状態)からハーモニカを左にずらしてください。
このとき唇とハーモニカが離れてしまわないようにスライドさせるのがポイントです。コツは目をとじて唇の先に意識を集中させることです。
2.吹いてみる
この状態で単音「3(ド)」の音がでれば成功です。でない場合やかすれてしまう場合、左右の音と混ざってしまう場合は、唇を離さずハーモニカを左右にスライドさせ微調整をしてください。なんとなく今までと違う音がでれば、とりあえず成功です。
3.5の穴に戻ってみる
なんとなく「3(ド)」の音が単音ででたら、今度はそのままハーモニカを左にスライドさせます。
その状態で吹いてみて「4(ミ)」の音が単音で綺麗にでれば成功です。
4.くわえている状態でハーモニカを右にずらす
おなじように今度はハーモニカをさらに右にずらします。「5(ソ)」の音がでれば成功です。
でない場合は微調整をしてください。さらに右にずらすと7番の穴があり、そこを吹けば「7(ド)」の音がでます。
練習の基本4「吸って」いろいろな音をだしてみる
5.今度は吸ってみる
最初の状態(4、5、6をがばっとくわえ、5の穴を意識した状態)から今度はハーモニカを左右にずらして吸います。ハーモニカを吸ったときにでる音は以下の4つ。
レ、ファ、ラ、シ
対応は「④、⑤、⑥、⑦」→「レ、フ、ァラ、シ」です
左にずらすと「④(レ)」の音がでます。
やはり綺麗な単音がでれば成功です。戻って再度「⑤(ファ)」をだし、そこからあらに左にずらして吸えば「⑥(ラ)」の音がでます。
さらにもうひとつずらすことで「⑦(シ)」の音をだすことができます。
こちらも吹くとき同様、なんとなく違う音がでていればひとまずOKです。
これがハーモニカの基本の動きです。
ハーモニカをずらしていろいろな音をだすときのコツは?
初心者は目をつぶって吹いたり、吸ったりすると感覚がつかみやすいです。
穴を意識して移動させること。でも、うまくできない場合は「どれだけずらせば次の穴に唇が届くのか」ということを意識するとわかりやすいのではないでしょうか。
ここまでできると、なんとなくハーモニカ演奏が楽しくなってきますよ。
以上が初心者の練習方法の基本でした。